乗用車用のタイヤはタイヤ溝のパターンによって、
Non-Directional「ノンディレクショナル」
Directional「ディレクショナル」
Asymmetric「アシンメトリック」
という、大きく分けて3タイプの”性格”に分類できます。
それぞれの特徴は以下のようになっています。
Non-Directional「ノンディレクショナル」
回転方向と外/内側が「決まっていない」タイヤ。タイヤを前後左右どこにでもローテーション(入れ替え)できます。スポーツ走行向けの車を除き多くの日本車に最初に装備されている標準タイヤのほとんどがこのタイプです。サイズも多く、多目的というかユニバーサルな性格のタイヤとも言えます。
Directional「ディレクショナル」
回転方向が「決まっている」タイヤ。前後にローテーションできますが、左右にローテーションできないという制限があります。サイドウォール(タイヤ側面)に回転方向を示す矢印が描いてあります。ウェットコンディション性能、直進性、タイヤノイズの軽減等を目指した性格のタイヤです。
Asymmetric「アシンメトリック」
タイヤの外側と内側が「決まっている」タイヤ。OUTSIDEまたはTHIS SIDE OUTと書いてある面を外側にして取り付けます。前後左右どこにでもローテションできます。ウェットコンディションでの安定性を保ちつつドライコンディションでのコーナリング性能が犠牲にならないような性格のタイヤです。
さて、タイプを考慮せずタイヤが取り付けられている車両が時々あります。
例えば、
ディレクショナルタイヤの回転方向が逆に着いている
アシンメトリックタイヤの外側が内側に着いている
左がノンディレクショナルで右がアシンメトリックになっている
このように左右で異なる性格のタイヤが着いている車は運動性能のバランスを損なうことがあり、NZではWOFに通りません。WOFに通るためには左右のタイヤ(同軸上のタイヤ)は同じタイプのタイヤが正しく取り付けられていなければなりません。ちなみに前後のタイヤ(異軸上のタイヤ)は異なるタイプでもWOFは通ります。ただしスタッドレスタイヤやランフラットタイヤは4本全て統一されてないとNGです。
ひたすら安いだけのタイヤ屋さんで一本だけ交換したら左右でタイプが変わってた、または逆に着いてたということが時々あります。自分の車のタイヤはどのタイプが付いているのか確認しておくと安心です。
クリアモータースではタイヤ交換やバランス取りも行っています。オーダーの翌日(土日除く)には新しいタイヤをご用意できますのでいつでもご連絡下さい。